再建築不可物件を住居宅として活用
売却が難しい、建て直すことができないなどデメリットの多い再建築不可物件ですが、空き家のまま放置していると老朽化が進み固定資産税だけがかかる金食い虫になってしまいます。物件自体が小さかったり平屋などの場合は個人的な住居やセカンドハウスとして有効活用してみてはいかがでしょうか。リフォーム次第で再活用の可能性は大きく広がります。
たとえば楽器を思いっきり弾きたい!吹きたい!演奏したい!という人は防音リフォームをすればまわりを気にせず音楽を楽しむことができます。大音量で迫力のある映像が見られるシアタールームにすることもできます。カラオケルームにもいいかもしれません。道路に接していないために窓が作りにくい間取りでもこうした防音ルームにはそれがメリットになりますね。同様に窓がない部屋や、窓があっても日光が入りにくい部屋は写真を現像するための暗室にするといった写真の趣味でいかすこともできます。その他にも、書斎やプラモデルの製作ルームなど自分だけの趣味を満喫する部屋としてリフォームするのもいいですね。
今現在の住居に趣味の部屋を新たに作ったり部屋自体をリフォームするなんてなかなか難しいですよね。相続などで利用が難しい再建築不可物件を持っている人にはおすすめです。空き家にしておかずにぜひ再活用してください。
再建築不可物件を収益物件として活用
平屋など小さめな再建築不可物件ではなく大きめな物件であれば、個人的に使用するのではなく収益物件として有効活用する方法もあります。
具体的にはシェアハウス、社宅や寮などが挙げられます。一人一人個別に住めるアパート仕様に変える改築をすると大がかりになりますが、こうしたシェアハウスや寮であれば、間取りを大きく変えなくても一軒家の仕様から多少のリフォームで再活用することができます。シェアハウスは需要が拡大しているので、女性専用にしたり、少しこだわったリフォームをして他と差別化すれば人気のシェアハウス物件になったり、なんてこともあるかもしれませんね。中小企業の社員寮や学校のスポーツ部の寮などでも戸建ての間取りを生かして貸すことができます。さらに外国からの観光客が利用することの多い民泊としても今後利用価値が高くなる可能性があります。今はまだ規制の多い民泊ですが、オリンピックの開催で立地によってはかなり需要の高い物件となるかもしれません。
築年数が古い傾向にある再建築不可物件では、こうした目的でそのまま利用するのは難しいこともあるので多少のリフォームが必要となるでしょう。どの程度のリフォームをするかは目的によっても変わりますが、費用の余裕がないとできませんよね。目的をしっかり考えてうまく活用できれば再建築不可物件が収益の出る物件として有効活用できることもあるのです。
再建築不可物件を資材置き場として活用
再建築不可物件は、空き家のままで放置してしまうことが一番よくありません。しかしそうは言っても売り手が決まらない、リフォームして再活用する費用も捻出できないとなると、とりあえずは置き場所のない資材や荷物などを置いておこうなんて考えてしまいがちです。あるいは捨てるのが難しい粗大ゴミをひとまず置いてしまったり、なんてことも。家が近所にあって、日頃から頻繁に出入りするような環境でない限りこうしたことは避けた方がいいです。
資材や荷物置き場のような倉庫としての活用でも、家は日頃から風通しをしないと劣化してしまいます。出入りが少ないとカビや虫の発生だけでなく放火で狙われたりすることも。近所から苦情が出てしまってはいけません。たとえばすぐ近くで自営業をやっていて在庫や機材などを置くため、とか建設業で資材を置く倉庫にするなど、管理されて使用するものの置き場所として活用することはできるかもしれません。しかしこうした具体的な活用ではなくとりあえずの置き場所となるようであれば物件自体売却してしまった方がいいでしょう。