市場の相場価格では売れない
再建築不可物件を売却する方法として、売却価格を下げるという方法があります。最初から価格を下げてしまうことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、再建築不可物件は市場の相場価格ではまず売れないと考えていた方がいいほどのマイナス条件の物件なのです。
更地にすると売れなくなってしまう物件のため、そのままの建物で買主を探すことになります。できるだけ値下げを食い止めるには、建物の状態をこれ以上悪くしないことです。家は空き家になると傷みも早く進みます。空き家になってから売却するとマイナス条件がさらに増えるので、現在住んでいる物件の場合は引っ越してから売却を検討するのは避けましょう。もともと再建築不可ということで市場の相場価格からは大きく下がってしまいますが、これが空き家となるとさらに下がるか買い手がつかずに売却できなくなることもあるのです。
また再建築不可物件を購入する側として、住宅ローンが使えないという点があります。ほとんどの金融機関は再建築不可の物件に関して融資をしていません。そのため買い手側に一括で払える現金の資金がないと売却することができないということもあり、相場は市場価格よりもだいぶ低くなるのです。
フルリフォーム物件として売り出す
再建築不可物件は、建築基準法の改正で再建築不可物件となったため、築年数40年から50年は超えている建物がほとんどです。そのため建物自体が古く、そのままでは買い手を見つけることが難しくなります。建築基準法の接道義務問題を解決できれば建築可となるのですが、解決できなければフルリフォーム物件として売り出す方法があります。
建物の建替えはできなくても「リフォーム」はできます。骨組み等だけを残して建て直しをすれば、再建築ではなくリフォームになるのです。
リフォームの場合、新築のように見えるフルリフォームもあり、使い物にならないボロボロの古家のままよりも買い手がつきやすくなります。経験豊富な不動産業者によっては、リフォームやリノベーションで不動産の価値を上げることができる可能性もあり、トータルで考えると値下げをしてそのまま売却するよりもお得になることもあります。
再建築不可物件を得意とする業者に相談
再建築不可物件は一般的な不動産とは違うということはわかっていただけたと思うのですが、専門的な知識や経験のある不動産業者であれば再建築不可物件は再生することができ、売却できるのです。このような業者は価格を下げて売却する場合でも、できるだけ下げないように仲介に入ることができますし、リフォームに関しても再建築不可物件の経験が豊富なリフォーム業者と提携しているので、個人でするよりも断然安くリフォーム工事ができます。また再建築物件の価値を上げるためのリフォームノウハウも持っているので、最終的な買取価格を高くすることができるのです。
特殊な物件である再建築不可物件の売却を考えている方は、地元の不動産業者ではなく再建築不可物件の扱いを得意とし、買取に強い専門業者に相談することをおすすめします。